【合法】佐賀県立高校生ツイッター穴熊撲殺炎上事件考察。アナグマは狩猟鳥獣?鳥獣保護法上問題は?バットで止めさしはOK?


こんにちは、ハン太です。

昨日から炎上している佐賀県立高校生のツイッター炎上事件について、

狩猟に関連する内容でしたので簡単にですが考察をしてみました。

浅薄な知識によるもので恐縮ではありますが、

間違いのご指摘などあればコメントや問い合わせから連絡いただければ幸甚です

 

考察の順序としては、

まず最初に自分の結論を明確にした上で、

以下の高校生が叩かれているポイントに沿って目次の通りすすめていこうと思います。

 

高校生が叩かれているポイント

  • アナグマは希少種だ!殺しちゃいけないんだ!
    →アナグマは狩猟鳥獣かどうか?
  • なんか鳥獣保護法とかに触れてるんじゃないの!?
    →狩猟期間・区域は問題ないか?
  • バットで撲殺なんて残酷!犯罪じゃないの?
    →バットが法定猟具・禁止猟具(猟法)かどうか?

上記をもとに、以下の目次の通りにすすめていきます。

佐賀県立高校生ツイッター炎上事件は法律的に問題ないが、SNSの使い方は反省すべき、が記事の結論

はじめに自分の立場を明確にしておくために結論を先にお伝えしておくと、

  • 法律上、高校生の行動に問題はない
  • 一方、ツイッターという不特定多数の人がいる場所に「アナグマの撲殺死体」を掲載すること、および、動物愛護な人たちを煽るような文言での投稿は反省すべき

と考えています。

 

なのでこの記事の目的は、

「高校生はたしかにSNSの使い方を反省すべきだけど、次回やらなければいいだけで、犯罪者じゃないよね」

ということを伝えたいものです。

 

そのため、

「狩猟鳥獣とか害獣とか法律とかそんな問題じゃない!アナグマをバットで殺したじゃないか!!」

と憤っている方はこの佐賀県立高校生の名前・住所・電話番号を晒して叩いているブログやツイートがたくさんあるので、そちらをご覧になられるのが良いかと思います。

では、次に今回の炎上事件の概要を確認したいと思います。

佐賀県立高校生のアナグマ撲殺ツイッター炎上事件の概要

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今回の佐賀県立高校生のツイッター炎上事件概要を簡単に箇条書きすると、

  • 12月17日に高校生がツイッターにアナグマをバットで撲殺した死体写真を掲載
  • 「おいん家の玄関におったけん、後ろからバットフルスイングしてぶち殺してやった笑」とツイート
  • ツイッター炎上。ニュースにも取り上げられる
  • (参考)19日に高校生の学校の全校集会で「SNSの使い方」を注意した

前項の結論に書きましたように、アナグマの写真を掲載したこと、煽るようなツイートをしたことは反省すべきだと考えています。

おそらく生徒の学校側も同じように今回の炎上事件を捉えており、全校集会では「SNSの使い方」を注意したのでしょう。

集会の内容は勝手な推察ですが、

「自分の常識が世間全ての常識だと思わないように」的なことが話されたのではないでしょうか。

田舎では当然害獣で駆除されるべき存在である鳥獣であっても、それを見たことも被害も受けたこともない人からすれば「愛らしい動物」になります。その愛らしい動物をバットで撲殺した死体を見せつけられては、怒る人がいるのも無理ありません。

まあそんなSNS利用の危うさを偉そうに指摘する大人だって「芸能人が店にきたよ!」など馬鹿なツイートとして炎上するような人もいるんですけどね…子供のみならず、当然大人として心しておきたいですね。

さて、事件概要を確認したところで、次項から考察です。

高校生が叩かれているポイントで「アナグマは希少種だから殺しちゃいけない!」なんていう話も出ていましたが、アナグマは狩猟鳥獣なのかどうかを確認してみましょう。

考察1:アナグマは狩猟鳥獣か?

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アナグマは狩猟鳥獣(=狩猟して良い動物)です。

狩猟免許保有者なら誰でも持っている「狩猟読本」にも記載されていますし、

当然大日本猟友会のHPにも同じく狩猟鳥獣として掲載されています。

大日本猟友会HPの狩猟鳥獣

 

環境省のHPにもアナグマは狩猟鳥獣として掲載されています。

 

つまりアナグマは狩猟禁止の鳥獣ではなく、ニホンザルのように許認可が必要な有害鳥獣捕獲の対象種でもなく、狩猟免許を持っているハンターなら狩猟できる狩猟鳥獣です。

考察2:鳥獣保護法上の狩猟期間や区域は問題ないか?

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12月17日はアナグマの狩猟期間・捕獲期間内

狩猟鳥獣だからといって一年中狩猟をしていいわけではありません。

各自治体が定める「狩猟期間」内であることが定められています。

今回の佐賀県のHPで狩猟期間を確認すると、

【イノシシ以外の狩猟鳥獣】毎年11月15日〜翌年2月15日

とあり、狩猟鳥獣であるアナグマが狩猟期間内であることが確認できます。

出典:佐賀県HP

あわせて、鳥獣保護法(鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)施行規則ではアナグマの捕獲については第九条に捕獲の期間に関する記載があり、毎年11月15日〜翌年2月15日まで、と明記されています。

アナグマの捕獲した自宅の玄関は捕獲可能区域

狩猟鳥獣とはいえ捕獲する場所はどこでもやっていいわけではありません。

捕獲禁止(鳥獣保護区など)の場所以外の住宅敷地内(私有地)では、

狩猟期間内であれば

  • 住宅敷地内狩猟(網・わな限定)
  • 登録狩猟

が認められています。

つまり、自分の家の玄関であれば狩猟鳥獣のワナ捕獲は問題ありません。

アナグマの捕獲・駆除は役所に申請済(?)

これはもう本人のツイッターも残っておらず、ソースが見当たらないのでちょっと(?)にしていますが、

ネット上では高校生の家は「アナグマの捕獲」を役所に申請済との情報もでています。

これは、鳥獣保護法施行規則の第七条(捕獲等又は採取等の許可の申請等)の申請と考えられ、

捕獲前にしっかり都道府県知事への許認可をもらっているということです。

考察3:バットでアナグマを撲殺する止めさしは法的に問題ないか?

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この問題が法律的に違法かどうか?を判断するには、

鳥獣保護法上、

  • バットが法定猟具かどうか(法定猟具=狩猟の際に狩猟免許が必要な猟具)
  • バットが禁止猟具(猟法)かどうか

を確認すれば良いです

バットは法定猟具ではない

バットは法定猟具かというと、違います。

法定猟具は基本的に以下4種類です。

  1. 装薬銃(ライフル)
  2. 空気銃(エアライフル)

上記の猟具を使用して狩猟する際には、各々に該当した狩猟免許が必要です。

関連記事:(狩猟初心者)狩猟をはじめたい!狩猟免許はどうとるの?免許だけで銃で狩猟できるの?

バットは禁止猟具・猟法ではない

次に、バットが禁止猟具かというと、違います。

禁止猟具は「トラバサミ」など、禁止猟法はつりばりの罠など、主に人間にも危害を加える用な猟具・猟法が禁止されています。

環境省のHPに禁止猟法の記載ありますので、よろしければご覧ください。

 

つまり、捕獲したアナグマをバットで狩猟(止めさし)することは法的に問題ないと考えられます。

佐賀県立高校生のツイッター炎上事件の考察まとめ

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冒頭で述べた通り、僕の結論は

「高校生はたしかにSNSの使い方を反省すべきだけど、次回やらなければいいだけで、犯罪者じゃないよね」です。

高校生が叩かれているポイントへの考察結果をまとめると、以下の通りです。

  • アナグマは希少種だ!殺しちゃいけないんだ!
    →アナグマは狩猟鳥獣なので狩猟・駆除可能
  • なんか鳥獣保護法とかに触れてるんじゃないの!?
    →狩猟/捕獲期間内であり、場所も私有地内
  • バットで撲殺なんて残酷!犯罪じゃないの?
    →バットは法定猟具にも禁止猟具(猟法)にも該当しない

高校生はこの件を踏まえて、SNSを「自分の友達への通信手段」としか捉えるのではなく、全世界の人が見ていて、投稿内容によっては不快に感じる人もいるということを理解してくれればと思います。

 

考察後の感想

最後に、考察を終えての感想ですが、

今回の炎上事件のネット上(2ちゃんねる・ツイッターなど)の反応をみると、

「動物を殺す=絶対悪」

と考える人が本当に多いのだということを痛感しました。

その考えでいけば、狩猟者や狩猟者を志すものなどは異常者の部類に属するのでしょうね。

だから狩猟をやってみたいと思う人が、家族・親族・友達の反対にあうことがどれだけ多いかは周りからも伝え聞いていましたが、これだけの過剰反応をみるとあながち嘘ではないのだな、と改めて考えさせられます。

狩猟の担い手が足りない、と言われ続けていますが、まだまだジビエと同じく「まずは狩猟というものがどんなものか?」を認知させていくフェーズなのかもしれません。

微力ながら、サイトの更新を続けていくことでその力になれればと思います。


2 Comments

  1. 「差止め」の言葉は、「止めさし」に書き換えられては、如何でしょうか。

    そちらの地域では狩猟用語で「差止め」があるのでしょうが、全国的には、すこし違った意味になります。

  2. >>因島のトラさん
    ご指摘有難うございます。
    ご指摘の通りかと存じますので、タイトル修正いたしました。

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